

風見窯について
福岡県は八女市に工房を構える杉田貴亮さんは、大学を卒業後、デザイン会社への就職が決まっていたそうですが、どうしても陶芸への思いを捨てきれられず、勘当同然で地元の神奈川を離れ、熊本の小代焼ふもと窯、井上泰秋さんの息子である井上尚之さんのお弟子さんになったそうです。


修行時代でも形の悪いモノは先輩から言われても作らなかったという噂は聞いていましたが、その姿勢は、陶芸の道しか残されていないという切羽詰まった中で、よりストイックに陶芸に打ち込んでいたからかもしれません。それでも当時から自分の形をしっかりと持っており、 独立してからも造形、釉薬など並々ならぬ努力と研究熱心で実直な姿勢で作る器は、料理を盛るという、当たり前の事を追求した、釉薬、造形ともに、派手さはあまり無いですが、とんでもなく美しい器となっています。
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