
小石原焼 太田哲三窯
小石原焼(こいしわらやき)とは、九州は福岡県の大分との境に面する朝倉郡に、江戸時代前より存在する焼き物です。昭和6年に柳宗悦により、兄弟窯である大分の小鹿田焼き(おんたやき)とともに、脚光を浴び全国に知れ渡りました。
しかし昭和30年半ば頃からの民陶ブームにより、窯が増え、都会のニーズに答える仕事で伝統的な風合いも徐々に減っていってしまったそうです。
そんな小石原で、1958年のベルギーの万国博覧会で最高賞を受賞したことのある、父・太田熊雄さんのもとで、7年間の修行を経て独立した太田哲三さん。
その太田哲三窯では、哲三さんと息子さんの圭さんが、熊雄さんから教わった、職人としての繰り返しの熟練された誠実な仕事とともに、かつての小石原の伝統を残しつつ、それらの技法を使った、現代の暮らしと調和する、新しい解釈のハイセンスな文様や器も生み出しておられます。

